京王閣競輪場に行ってきました…。
ガールズケイリンでは2014年後期から代謝の審査が始まり、2015年後期から適用者が出ています。規則は男子とほぼ一緒…基準の点数が47点であること、産休制度による免除のあることが違うくらいですが、実際の状況はかなり違ってきています。<br>
そもそも代謝制度は、成績不良の選手を…見込みのない選手を…の制度で、簡単にいえば「もう競輪界にいてもらう価値がない」選手を…です。それが上手く適用されるように文面化しています。
ただどうも、それが上手く行ってないです。男子と違って全員が同じクラスで走るため、キャリアの浅く、若い、他競技出身の選手が苦戦しています。1年かけて選手になったのが1年半で…「もう競輪界にいてもらう価値がない」と判断する前の段階です。
全員が同じクラスで走ること、5着平均で選手を続けられるということがあるからか、今のガールズケイリンは「車券に絡む・絡もうとする存在」「着を拾おうとする存在」に分かれます。
車券に絡む存在は、自力なら自分のタイミングで仕掛けるだけです。追込型なら、強い選手の後位についてチャンスを伺うと。問題は着を拾おうとする存在で、取れる位置…その3番手とか、4番手5番手から流れ込むのです。ひたすら戦わないのです。
ひたすら戦わないのは流れの中でもそうで、たまたま周回で強い選手の後ろにいたとしても、一人自分より強いのが追い上げてきたら何となく入れてしまいます。そこで頑張って負けて7着叩くよりまとめた方がいいと経験則で分かっていると。戦って散ったのを拾えばいい。
(例えば予選は1人拾えた、2人拾えた、最終日一般は力量互角で戦う選手が多い分3人拾えたとなると654で47点…)
苦戦する選手は、位置は取らせてもらえない、自力で戦ったら散るだけ…予選で大叩き。負け戦で頭取っても、771なら47点、負け戦でも自力で散れば…45点台コースに。
まとめに行っても車券になかなか絡めませんから…割り切っている選手は大丈夫ですが、キャリアの浅い選手はこのあたりにも思うところがあるでしょうし、また自転車経験のない選手は総じて混戦不得手です。結果レースが中途半端になって、強くなれない、点数も上がらない状態になっている印象を持ちます。
代謝で仕方ない選手を…に本当になっているのかという思いを持つだけでなく、選手の成長も阻害している制度になっているのではと感じるのです。
また、ガールズケイリンは公傷のないことと、出走回数不足によるみなし点の低いことから、各選手神経質になっており、そもそも最初の47点割れを取らない意識が強いです。というのも、47点割れを取った次の期に長欠から出走回数不足になると、3期目で挽回できないだけの点数ノルマとなってしまう可能性があるからです。
(例えば今期白井美早子が苦労して47点超えのリセットを達成しましたが、もし2期前に47点割れしていると今期ノルマは51点台半ばで実質終了でした…)
このような制度の中、大苦戦していながら盛り返しつつあるのが鈴木彩夏です。昨年7月デビューの1期目は44.78、後半に手術をして3月から復帰、ようやく力が入るようになり車券絡みも増えてきていますが、今期点数は45.95、このままではいわゆる「3期ストレート」で年末で…。2年かけて(108期入学)選手になって1年半で…は切なすぎます。
(代謝は「前2期が47点割れ」「前2期と当期の平均も47点割れ(最後の期が47点超えだけではダメですよということ)」の選手の中から下から3名を…の制度です。鈴木選手がこれを点数で逃れるためには来期50点オーバーが必要ですがこれは全選手中真ん中の数字、いくら伸びている段階といえ取れるものではないです。上でも書きましたがガールズは全選手が同じカテゴリで走るので、挽回が簡単でない…。)
つまり、競輪界にいる価値のある確かな力を付けた段階で「ハイ残念でした~」となりそうなのです。こんなバカな制度、誰が作ったのか…ですが、4年半前にも男子で初優勝しながら1年半でサヨナラっとなった選手がいたように、そんなん考慮する気は全くないようで…まあ競輪界に何を言ってもしょうがないのですが。
鈴木彩夏選手、最近は力が付いただけでなく、何となしの「覚悟」を決めたと感じる走りを見せています。これはお父さん(鈴木康雄(東京、53期))が同じような状況で走っていることもあるでしょうが、それを見ていても「何とかなって欲しい」という思うばかりです。
ということで、京王閣に来たのです。
来期の3期目は4人、順位の争いになっても点数ノルマクリアに近い得点を取らないといけないことを考えると、今期残りの斡旋でできるだけ点数を上げたいです。
できれば、335くらいの成績を取って(156点)、松戸でリセット勝負(その場合予選3着3着でクリア)。京王閣と松戸(ホームバンク)なら、番組が来るので。
7Rに出走、こんな感じに買いました。
スタート頑張って出切ると自力ある鈴木奈央が前に入り、一列棒状のまま誘導退避。強風で動ける存在なくそのまま先行すると1Cで中切れが起こり前3人の勝負に。
力尽きましたが、復帰当初を考えたら格段の進境です。頑張ってます。
6-3-5 1,840円
3連単とワイドがめでたく的中となったのでした(ワイドの5-6は650円)。
石井寛子選手は先日の宇都宮でも黒河内由美(2期目で点数ギリギリ)にこのような感じで声をかけており、苦しんでいる若手を何とかという気持ちに思います。
(といいますか、上位である程度年齢の上の方は皆さん…です)
私もこの手の集計をしていて、レースも確認するのですが、いろいろを思うこともありますし、このような状態の選手もいるというのをなるべく多くの方に知っていただきたいと思い、グダグダと書かせていただいております。
(4年半前も書こうかと思ったけど、はっきりとは書けなくて…今思うと書いていた方が…です)<b>おまけ</b>
・横断幕
京王閣は遅れての届出でもやってくれるみたいで、日野友葵選手の横断幕は開催始まってからスタッフの方が飾りました。
撮影許可の手続きの際の対応も良いですし、京王閣は良いですよ。
・今日の成績
4R 1-4-3 2,940円
7打数2安打。8k入れて18k近く戻っており、快勝でしょうか。勝ち負けより7Rを現場で見て良かったです。4角は声が出て撮り忘れそうになりました。
(だからゴール時の1枚がずれてる…)
・出走回数不足が…
菅田賀子は6R6番車で出走し終始後方の7着。落車の続いている影響ありありですが、出走回数不足よりは7着を並べた方が競走得点で3点ほど違い、仕方なく走っていると思われます。
ホント、来期は110期皆さん、点数でクリアしてほしいです。順位の争いになった場合は若い同期でつぶし合うわけですから。ただ、現時点で自分を見失っているかもと感じる存在もいて…うーんです。
(デビュー期に47点超えている時期がありながら走ったがために割って来期3期目…という選手がそんな様子…)
しかしガラガラだったなあ。
それでは失礼いたします…。